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運動と水分補給はセットです!水分補給を忘れずに! [子どもの未来を育む食生活のポイント]

これからどんどん気温も高くなっていきますが、
子どもの体は未発達で、体温調節がうまくできません。

低体温や高体温の子も見られる中で、体温異常を防ぐには、
運動や十分な睡眠、規則正しい生活リズムが基本となります。

子どもの成長に欠かせない運動には水分補給もセットで必要です。
水分補給.jpg
■子どもの約4割が体温異常の傾向?

これまでも体温が上がりにくい「低体温」の問題は、
様々なメディアでも取りあげられてきました。

そもそも保育や教育の現場では90年代から
「日中元気がない、集中力がない」という子どもが目立ってきたのと同時に、
「体温の低い子」
「起床直後から高体温」など、
体温調節機能が低下していると思われる子どもの存在が話題にのぼっていました。

4~10歳の子どもと母親400組に対し、
「子どもの体温異常に関する調査」を実施した結果、
「約4割の子どもが体温異常」を抱えていることが明らかになりました。
熱中症.jpg

■18%が低体温群、19%が高体温群

人の体温調節は、自律神経の働きで行われます。
朝になって目が覚めると体温も上がり、
夜になり活動を終えると体温も下がります。

その体温の上下の幅は、通常36~37℃内に収まっています。


朝ご飯を抜くなど必要な熱量が得られていないと
体温は上がりくくなり、また体温が上がらないと
活発に動けないため、ますます上がりにくくなります。

高体温の場合、運動不足かつ汗腺があまり活発に機能していないと
熱が体内から放熱されず、体温が上がったままになってしまいます。

昔と比べて現代の子は、エアコンが普及したことや、
外遊びをする機会が減っていることも、
汗腺が機能しにくくなることにつながっているのでしょう。

また、どちらの体温異常も、睡眠不足などの生活リズムが乱れることから、
自律神経がうまく機能していないためではないかと考えられています。

それを裏付けるように、アンケートで、
子どもたちの生活習慣について質問したところ、
21時以前に就寝している子どもはわずか24.5%。
半数以上は21時台に、18.5%は22時以降に就寝しており、
起床時刻によっては睡眠不足の状態に陥っている子どもが多いと考えられます。


■頻繁に水分をとる方が、体温異常を起こしにくい傾向に

近年は、熱中症への注意喚起がなされ、
子どもの水分補給に関して、運動後の水分補給の重要性が浸透しているようです。

けれども、日常生活内の水分摂取は、あまり意識されていないようで、
同調査の結果では、日常の水分摂取の頻度は1日4~5回という母親が4割を占めました。

水分摂取の頻度と子どもの体温の関連性を見ると、
9回以上水分摂取を行なっている子どもは体温異常の割合が低くなる傾向が見えます。
とくに11回以上で27.3%と全体平均よりも10ポイント以上低く、
水分を頻回摂取させることは子どもの体温調節にとって大切だと言えそうです。

特に高体温の子は、体にこもった熱を発散しにくいのですから、
熱がこもっていることも気づかずに
そのまま運動しているとと、熱中症になりかねません。

これからますます蒸し暑くなる季節です。
熱中症は、屋外ではなく湿度の高い室内でも起こることがありますから、
日頃から子どもの体温の傾向を把握しておくことも大切ではないでしょうか。



■よく運動し汗をかけば、体温異常になりにくい体に

また、運動する頻度や運動時間が多いなど、
よく運動する子どもほど高体温になりにくい傾向にあることがわかりました。

汗をよくかくことで、熱を発散し体温上昇を抑えるという調節がきちんとできるようになるのでしょう。


とくに1回の運動時間が1時間以上・3時間未満の子どもは
標準体温である割合が高く、体温異常を防ぐには適度な運動が有効と考えられ、
日頃から、適度な運動で汗をかく習慣をつけることが大切と言えそうです。

共働きが増えている現在のライフスタイルでは、
思っていてもなかなか「早寝早起き」の
習慣を続けることは難しいという方のための具体策として、
「日中の運動量を増やすこと」を提案しています。

思いきり体を使って遊ぶなど運動をすることで、
朝は体温が低かった子は上がりやすく、
逆に高すぎた子は熱を発散して下がるという実験結果が出ているそうです。


水分摂取頻度,高体温
水分摂取頻度が高いほど、体温異常になりにくい傾向が見られました。
その際には水分補給を忘れないこと。
水分が不足した状態で活発に動くと、
汗をかけずかえって熱中症になってしまう可能性もあります。

適度に水分補給をして運動し、汗をかくことを習慣づけると、
体温調節機能がうまく働くようになり、
新陳代謝を活発にし自律神経もきちんと機能するようになると考えられます。

体温異常の予防策(健康維持・増進のためにも)としては、
運動、水分補給、栄養、睡眠などといった基本的な生活習慣が大切です。

当たり前のことのようですが、モノや情報が豊かすぎたり、
忙しいと、その当たり前のことがなかなか実行できない。

そこに、難しさがあるものです。





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